オフィス勤務からテレワークにシフトして最初に問題となるのが、インターネットや自宅の環境整備です。

テレワークを検討している方やテレワークを始めたての方の中には、環境整備に何が必要かを整理できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、テレワークをするうえで環境整備に最低限必要な7つのものについて解説していきます。

テレワークを考えている方やテレワークを始めたての方は、本記事を参考にご自身に必要なものをリストにしてみてください。

テレワークに必要な7つのもの

2020年の新型コロナウイルスの流行によって、テレワークの普及は急速に進みました。

これにより働き方に大きな改革がもたらされる期待が高まる一方で、テレワークの導入に壁を感じている企業や経営者の方も少なくはありません。

現状、テレワークの生産性の低下やセキュリティは大きな課題となっており、それらの課題解決のために厚生労働省からもガイドラインが提示されています。

ここからは、厚生労働省が提示しているガイドラインに沿って、テレワークの環境整備に必要な7つのものについて解説していきます。

1.インターネット環境

テレワークを行う上で必須となるのがまずインターネット環境です。
インターネット環境が全くないという方は少ないかもしれませんが、インターネット回線が悪いと、作業効率にも影響し、生産性が悪くなるおそれがあります。

生産性の向上させるために、快適なインターネット環境を用意することは非常に大切です。

プライベートで使うだけであればそれほど大容量のデータ通信は必須ではありませんが、仕事でWeb会議等を行ううえではある程度の回線速度が必須と言えるでしょう。

このため、テザリングやポケットWi-Fiを自宅で使用しているという方は、場合によっては、高速で大容量のデータ通信ができる環境を用意する必要があります。

しかし、業務内容によってインターネット環境をどのレベルまで快適にするかは変わってきます。

自宅のインターネット環境は自分の業務内容に合ったものを選ぶようにしましょう。

2.PC等のデバイス

PC等のデバイスもテレワークには欠かせません。

会社で用意がある場合は不要なものの、自宅に持ち帰れないPC等がある場合は自分でPC等を用意する必要があります。

キーボード、マウス等の周辺機器にも気を使うことで作業効率はもちろん、作業の快適さも違ってきます。

また、周辺機器の配置によっては体に負担をかける可能性があります。

特にPC作業が多い職種の方では、1日のうち多くをPC操作の時間に使うこともあるかと思いますので、厚生労働省のガイドラインにある通り、体に負担をかけないように周辺機器を配置するようにしましょう。

3.イヤホン・ヘッドホン

Web会議を行うのであれば、イヤホン・ヘッドホンが必須となります。

ノートPCにはスピーカーがついているので、イヤホンやヘッドホンがなくとも音声を聞くこと自体は可能ですが、Web会議等、スピーカーを使わない方が適切な場面もあります。

特にカフェで作業をする場合や、外部に漏れてしまっては困るような業務の会議であればイヤホンやヘッドホンは基本的に準備しておくべきです。

また、マイク付きのものも多くありますので、Web会議などでの利用においては、マイク付きのイヤホン、ヘッドホンのほうが、快適にオンラインでコミュニケーションをとることができるのでおすすめです。

4.作業デスク

作業をするためには自身に合ったデスク選びが必要です。

もし、オフィスのデスクが手狭で、自分に合っていなかったという場合には、テレワークでは自身でデスクを選べるため、作業環境を向上させることができるかもしれません。

大きさももちろんのこと、体に負担をかけない、無理のない姿勢で作業のできるデスクを探してみましょう。

5.椅子

デスクと一緒に購入するものとして椅子があります。

座りっぱなしでの作業が多い場合は、椅子次第で作業の快適さが大きく違ってきます。
そのため、デスクの高さにあった椅子を用意すると良いでしょう。

また、実際に店舗で座り心地を確認しておくと後悔のない椅子選びができるので、おすすめです。

6.サブモニター・モニタースタンド

サブモニター・モニタースタンドも会社で使っていた人は導入が推奨されます。
特にサブモニターがあるのとないのとでは、作業効率は大きく異なります。

自宅に置き場がない場合には導入が難しいですが、テレワークになって作業環境が大きく変わってしまうと作業効率が落ちてしまいますので、できるだけオフィスと同じか、より良い環境を作るように心がけましょう。

7.照明

テレワークでなくても、PC等を使う作業は長時間目を使うため、適切な明るさや色味の照明があれば目の疲労を半減することが可能です。

場合によって、部屋の証明の他に、デスクライトを用意するなど、目の疲労により作業に支障をきたすことがないように、十分な明るさにして作業するようにしましょう。

テレワークで失敗しないためのポイント

テレワークに必要なものを紹介してきましたが、道具だけではテレワークは上手くいきません。

ここからは、テレワークで失敗しないためのポイントについて紹介します。
テレワークを検討している方やテレワークを始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてみてください。

環境整備の重要性を理解する

まずは、環境整備の重要性を理解しておきましょう。
テレワークを行う環境次第によって、生産性は大きく差が開きます。

テレワークを導入したにも関わらず、生産性が落ちてしまっては企業側としてもテレワークの継続が難しくなるでしょう。 また、社員側も業務環境次第で仕事への意欲も変わってしまいかねません。

業務の生産性を上げるためにも、環境整備を行い、企業・社員側共にメリットが発生するテレワークを目指しましょう。

セキュリティの重要性を理解する

テレワークを始めると会社外での作業がメインとなり、従来のセキュリティが使えなくなってしまうため、セキュリティ面での不安が生まれます。

勤務形態をテレワークにシフトすることで得られるメリットは多いですが、きちんとしたセキュリティ対策が取られていないと、どうしても情報漏洩等のリスクが伴うのは避けらないでしょう。

また、オフィスでデータ通信するのと違い自宅ではオフィスのセキュリティを使うので、テレワークでは一層セキュリティ意識を高める必要があります。

テレワークのシステム環境整備について

テレワークをするにあたって考えなくてはいけないのが「どのような方法でテレワークを行うか」です。

実は、PCを使ったテレワークにはいくつか種類があります。

ここからは、自宅からオフィスのPCに接続するためのシステム環境の構築について簡単に解説します。

リモートデスクトップ式

まず紹介するのが、リモートデスクトップ式です。

リモートデスクトップ式とは、オフィスのPCを自宅から遠隔操作する方式です。

保存したファイル等はオフィスの端末にそのまま保存されるので、情報漏洩の対策になるなどのメリットがあります。

しかし、接続のための認証キーやパスワードが知られてしまうと第三者に不正利用されてしまうリスクもあるので、認証キーやパスワードの管理、セキュリティの強化が必要となります。

また、リモートデスクトップ式の導入には専用のツールなどが必要になりますが、情報システムに詳しい担当者がいれば、実施が比較的簡単であり、数日での実装が可能です。

会社のPCを遠隔操作しているため、会社のPCの電源が落ちてしまうと出社が必要となる点はネックと言えます。

仮想デスクトップ式

仮想デスクトップ式(オンプレミス型)は名前の通り、仮想のデスクトップに自宅からログインを行います。

自社のセキュリティポリシーに合わせてインフラを構築できるため、セキュリティレベルの自由度が高い特徴があります。

ただし、初期コストと実装までに時間を要するため十分な準備期間を見据えて導入を考える必要があります。

クラウド型アプリ方式

クラウド型アプリ方式は仮想デスクトップ式の一つです。

クラウドを活用するためサービスはワンストップで提供されるので、管理や運用が簡単に行えます。
また、自社で構築するのではなく、ネット上のクラウドを使用するため低コストでの導入が可能です。

しかし、初期費用が安い代わりにランニングコストがかかる点やカスタマイズが難しいという点はネックでしょう。

オフィスのPCを自宅に持ち帰る

テレワークにおいてもっともイメージされやすいのが、オフィスのPCを自宅に持ち帰る方法かもしません。

VPNの構築が必要ですが、物理的に直接オフィスのPCが触れますので、作業が安定します。

しかし、VPNの接続忘れやPCの情報漏洩等、セキュリティ面に不安が残るため、長期間のテレワークの場合、運用には十分に注意が必要です。

テレワークの環境を快適にする“いえからオフィス”

環境整備の中で最も重要なのは、インターネット環境でしょう。
先述した通り、テレワークにおける業務の生産性に直結するといっても過言ではありません。

そのため、テレワークの環境をより快適にするための準備として“いえからオフィス”の導入がおすすめです。

“いえからオフィス”はエッジコンピューティングという技術を活用し、インターネット回線の負荷を軽減・高速化を可能にするサービスです。

ここからは、“いえからオフィス”が何故テレワークにおすすめなのかを紹介します。

従来のネットワーク課題を解決

インターネット回線の負荷を減らして通信の高速化が可能と説明しましたが、テレワークには大容量のデータ通信が付き物です。

特に、頻繁にWeb会議を行う方やダウンロードする資料が多い方に“いえからオフィス”はおすすめです。

通信が速いとストレス無く作業ができるため、“いえからオフィス”によって作業効率が改善することもあります。

“いえからオフィス”なら導入も簡単

回線と聞くと工事が必要と考える方も多いかもしれませんが、“いえからオフィス”なら工事も不要なので置く場所とLANさえあればすぐに使用できます。

LANに繋ぐだけで良いのでオフィスでも自宅でも簡単に導入ができるため、テレワークにもおすすめです。

まとめ

今回は、テレワークの環境について解説してきました。
そして、テレワークを行うためには作業環境、インターネット環境、システム環境と様々な準備が必要ということが理解いただけたかと思います。

準備が面倒なイメージですが、テレワークには緊急時の事業の維持や社員のワークライフバランスの充実といった重要な役割もあります。
より快適な環境の構築には“いえからオフィス”などのサービスも活用して、安全で快適な環境作りを目指しましょう。